「ChatGPTを使い始めたけれど、プロンプトの書き方が分からない…」
「プロンプトのコツを、信頼できる人から教わりたい…」そんなお悩みを抱えていませんか?
はじめまして。
株式会社 Ririan&Co.で代表を務めるmikimikiこと扇田美紀と申します。
登録者数30万人を超えるYouTubeチャンネルや、2000名以上の方が受講する【0から始めるChatGPTプロンプトエンジニアリング&画像生成マスター講座】を通じて、多くの方のAI活用をサポートさせていただいています。
ChatGPT講座やセミナーをさせていただく中で最も多いご質問が「効果的なプロンプトの書き方」についてです。
実は、ほんの少しのコツを知っているだけで、ChatGPTからの回答の質は劇的に向上します。
私自身、数百のプロンプトを試行錯誤した経験から「成果を出すプロンプト」の特徴を体系化してきました。
今回は、これまで培ってきた知識や経験を活かし、実践で使えるポイントを交えて、以下の内容をわかりやすく解説します。
- ChatGPTのプロンプトとは何か
- レベル別、最新プロンプト作成テクニック12選
この記事を読み終えるころには、あなたもChatGPTを使いこなせるようになるはずです。
講座をご受講いただいているみなさんに大好評のプロンプトもご紹介させていただきますので、プロンプトテクニックを身につけて、ぜひChatGPTの活用に取り入れてみてくださいね。
【0から始めるChatGPTプロンプトエンジニアリング&画像生成マスター講座】は多くの個人・経営者の方々に「プロンプトのコツが理解でき、自由にプロンプトが作成できるようになった」と好評いただいています。より深く体系的に学びたい方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

目次
ChatGPTのプロンプトとは?

プロンプトとは、一言で言えば、ChatGPTに「何をしてほしいか」を伝えるための指示や問いかけのことです。
私たちが何かを頼んだり質問したりするときに入力する文章、それがすべてプロンプトにあたります。
しかし、プロンプトは「単なるお願い」ではありません。ChatGPTは魔法のように私たちの心を読んでくれるわけではなく、こちらの伝え方次第で、返ってくる答えの質(精度や的確さ)が劇的に変わります。
もっと本質的に言えば、プロンプトとは、
- AIに意図通りに行動してもらうための「設計図」
- AIが理解できるように、こちらの考えや目的を「言葉で整理し直す」行為そのもの
とも言えます。
なぜ「明確な伝え方」が重要なのか?

ChatGPTは、人間のように文脈や行間、いわゆる空気を読むことが苦手です。そのため、私たちの考えがあいまいなまま伝えてしまうと、ChatGPTが返す答えもあいまいになったり、見当違いなものになったりしてしまいます。
だからこそ、ChatGPTが正確に理解できるよう、考えを明確に言葉にする必要があります。
例えば、あなたが「りんご」という答えを期待している場面で、次のようなプロンプトを送ったとします。
【▼あいまいなプロンプト】
「赤いものといえば?」
【▼AIの答え例】
りんご、トマト、消防車、ポスト、信号機、情熱、夕焼け… (ChatGPTは考えられる「赤いもの」をたくさん挙げてしまうかもしれません)
これに対し、意図を明確にするとどうでしょうか。
【▼明確なプロンプト】
「代表的な赤い果物といえば?」
【▼AIの答え例】
りんご
このように、指示が明確で具体的であればあるほど、ChatGPTは私たちの考えを正確にくみ取り、期待する答えを返してくれる可能性が高まります。
「良いプロンプト」とは?

では、「良いプロンプト」とは具体的にどのような状態を指すのでしょうか?
それは、「私たちの考え(ChatGPTにしてほしいこと)」と「ChatGPTの理解(プロンプトからChatGPTが解釈したこと)」の間に、ズレが少ない状態です。(理想はゼロ)
これをシンプルに表現すると、
良いプロンプト → 「人間の考え = AIの理解」
つまり、「こちらの考えを100%正確にChatGPTが理解し、それに基づいて応答してくれる状態」こそが、私たちが目指すべき理想的なプロンプトと言えるでしょう。
ここまでの話をまとめます。
- プロンプトとは、ChatGPTにしてほしいことを伝える「指示」であり「設計図」。
- ChatGPTは空気を読めないため、考えを明確に伝えることが重要。
- 良いプロンプトとは、「人間の考え」と「ChatGPTの理解」にズレがない状態。
では、「人間の考え=ChatGPTの理解」という理想的な状態に近づけるには、どうすれば良いのでしょうか?
次の章から、具体的なプロンプト作成のコツを、初心者から上級者向けまでレベル別に解説していきます。
これらのテクニックを学び、ChatGPTを効果的に使いこなしましょう。
【レベル別】ChatGPTのプロンプトのコツ12選

どうすれば「良いプロンプト」を作成できるのでしょうか?
この章では、具体的な「プロンプト作成のコツ」を、初級・中級・上級の3つのレベルに分けて詳しく解説していきます。
まずは誰でも簡単に実践できる基本的なテクニックから始め、徐々により高度で洗練された方法へとステップアップしていきます。
みなさんもプロンプトのコツを学びながら、ぜひ実際に試してみてくださいね。
ChatGPTのプロンプトのコツ:初級編

まず、初心者でもすぐに実践でき、かつ効果の高い基本的なコツを7つご紹介します。
これらのテクニックを意識するだけで、ChatGPTの回答が格段によくなります。
1. 大前提として:最新・高性能なモデルを使う
AIは、利用可能な最新または高性能なモデルを選択しましょう。
モデル自体の性能が高いほど、同じプロンプトでもより質の高い結果が得られやすくなります。
これはプロンプトの「書き方」以前の、基本的な準備と言えます。
2. 「具体的に、詳しく」伝える
これがプロンプトの基本中の基本です。
ChatGPTはあなたが何を求めているかを正確に知る必要があります。
「何を」「何について」「どれくらいの量で」「どんな目的で」といった点を、具体的に伝えましょう。
【▼悪いプロンプト例】
メールを書いてください。
これでは、誰に、どんな内容のメールを書けばいいのか全く分かりません。
【▼良いプロンプト例】
取引先(ABC商事の田中様)へのプロジェクト進捗報告のメールを作成してください。
内容は、先週の会議で決定した以下の3つのポイントを中心に、300字程度でまとめてください。
・デザインFIXについて
・開発スケジュールについて
・次回打ち合わせ日程の提案
宛先(ABC商事の田中様)、目的(進捗報告)、含めるべき内容(3つのポイント)、文字数(300字程度)といった具体的な情報が指定されているため、ChatGPTは求められているメールを正確に作成できます。
3. 「目的」を最初に書く
「何をしてほしいか」という「目的」は最も重要な指示です。プロンプトの最初に書きましょう。
AIが目的を把握しやすくなります。特に、背景情報などが長くなる場合に有効です。
【▼悪いプロンプト例】
最近、社内でコミュニケーション不足が課題になっています。特に部署間の連携がうまくいかず、情報共有の遅れが目立ちます。若手社員からは、もっと気軽に相談できる雰囲気があれば良いという声も上がっています。そこで、これらの問題を解決するための具体的な施策を考えてほしいのですが、何か良いアイデアはありませんか?例えば、社内SNSの活用や、定期的な交流イベントの開催などが考えられますが、もっと斬新な方法があれば嬉しいです。全社員が参加しやすいような施策を提案してください。
「何をしてほしいか」が文章の最後に埋もれており、AIが目的を把握しにくい可能性があります。
【▼良いプロンプト例】
社内コミュニケーションを活性化するための具体的な施策を3つ提案してください。
最近、社内でコミュニケーション不足が課題となっており、特に部署間の連携や情報共有に遅れが見られます。若手からはもっと気軽に相談できる雰囲気を望む声があります。社内SNS活用や交流イベント開催以外で、全社員が参加しやすい斬新なアイデアを求めています。
最初に目的(施策提案)を示すことで、AIは続く指示を実行するための情報として効率的に解釈できます。
4. 「役割」や「状況」を伝える
AIに特定の専門家やキャラクターなどの「役割」を与え、さらに置かれている「状況(背景・文脈)」を具体的に設定しましょう。
回答の質を大幅に向上させることができます。
さらに、区切り線(—)や見出し(#役割, #背景など)で明確に分けて書くと、AIが構造を理解しやすくなります。
【▼悪いプロンプト例】
健康的な食事についてアドバイスください。
誰の立場で、どんな状況の人がアドバイスを求めているか不明なため、一般的で浅い回答になりがちです。
【▼良いプロンプト例】
#役割
あなたは経験豊富な管理栄養士です。
#指示
下記の背景を持つ私に対して、具体的な食事改善のアドバイスを3つ、実践しやすい形で提案してください。
#背景
– 相談者:私(30代男性、デスクワーク中心、最近運動不足で体重が増加気味)
– 食生活の悩み:外食が多く、野菜不足を感じている。自炊はあまり得意ではない。
– 目的:無理なく続けられて、体重管理に役立つ食生活改善のアドバイスがほしい。
役割(管理栄養士)を与え、背景(相談者の具体的な状況)を提供することで、AIはパーソナライズされた、実践的で専門的なアドバイスを生成できます。
5. 「出力形式」を伝える
箇条書き、表形式、プログラムコード、特定の構成、〇〇字以内など、アウトプットの形式や構造を具体的に指示しましょう。
これにより、情報を整理しやすくなり、期待通りの結果を得られます。
【▼悪いプロンプト例】
新しいスマートフォンの特徴を教えて。
どのような形式で出力すればいいか不明です。長文の説明になるかもしれません。
【▼良いプロンプト例】
新しいスマートフォンの特徴を、以下の形式で説明してください。
#出力形式
## 概要
(ここに製品の簡単な概要を記述)
## 主な特徴(箇条書き)
– (特徴1)
– (特徴2)
– (特徴3)
## スペック表
| 項目 | スペック詳細 |
| ———- | ———— |
| ディスプレイ | (詳細) |
| カメラ | (詳細) |
| バッテリー | (詳細) |
出力形式を指定することで、AIは指定通りの形式で出力します。これにより、ユーザーは情報を素早く、かつ分かりやすく把握できます。
6. 「~しない」ではなく「~する」で伝える(肯定形指示)
AIは否定形の指示を誤解したり、無視したりすることがあります。できるだけ肯定的な表現で伝えましょう。
【▼悪いプロンプト例】
プレゼン資料のレビューをお願いします。
#制約条件:
・厳しい指摘やダメ出しはしないでください。
・抽象的なコメントも避けてください。
「~しないで」という否定的な制約が多く、AIは何をすべきか迷う可能性があります。
【▼良いプロンプト例】
プレゼン資料のレビューをお願いします。
#制約条件:
・特に、良かった点と、さらに改善できる点を具体的に挙げてください。
・改善提案は、建設的で前向きな表現でお願いします。
「〜して」という肯定的な指示により、AIは求められているレビューの方向性を正確に理解し、具体的なフィードバックを生成しやすくなります。
7. 一度で終わらせず「対話」で深掘りする
最初のプロンプトで完璧な答えが得られなくても、それで終わりではありません。
ChatGPTの真価は対話能力にあります。出力結果を見て、
- 「もう少し詳しく説明して」
- 「別の視点から教えて」
- 「具体例をいくつか挙げて」
- 「この部分をもっと分かりやすく言い換えて」
- 「その案のメリットとデメリットを教えて」
のように、人間と会話するように、追加の質問や指示を投げかけることで、段階的に望む答えに近づけていくことができます。
【▼悪いプロンプト例】(一回の指示で終わる)
ユーザー: マーケティング戦略を考えて。
ChatGPT: (一般的な戦略をいくつか提案)
ユーザー: (ふーん、なるほど)←ここで対話終了
最初の質問で、思った出力結果が得られなくてもあきらめてはいけません。
【▼良いプロンプト例】(対話で深掘り)
ユーザー: 当社の新商品(オーガニック化粧水)のマーケティング戦略のアイデアをください。ターゲットは30代の働く女性です。
ChatGPT: (SNS活用、インフルエンサーマーケティング、体験イベントなどのアイデアを提案)
ユーザー:ありがとう。その中で「インフルエンサーマーケティング」について、もう少し具体的に、どんなインフルエンサーに依頼するのが効果的か、事例を交えて教えてください。
ChatGPT: (美容系、ライフスタイル系インフルエンサーの例や、タイアップ事例などを具体的に説明)
ユーザー: なるほど。体験イベントを開催する場合、どんなコンテンツが考えられますか?
ChatGPT: (タッチアップ体験、専門家によるスキンケア講座、限定ギフト提供などのコンテンツ案を提案)
ChatGPTに追加で質問することで、一度の指示では得られない深い情報や、多角的な視点を引き出すことができます。
対話を通じて回答を修正・改善していきましょう。
初級編では、ChatGPTのプロンプト作成における基本的な7つのコツを紹介しました。
- 最新・高性能なモデルを使う
- 「具体的に、詳しく」伝える
- 「目的」を最初に書く
- 「役割」や「状況」を伝える
- 「出力形式」を伝える
- 「~しない」ではなく「~する」で伝える(肯定形指示)
- 一度で終わらせず「対話」で深掘りする
これらのポイントを意識するだけでも、ChatGPTからの回答は良くなります。
まずは普段のChatGPT利用で一つでも試してみてください。
ChatGPTのプロンプトのコツ:中級編

初級編の基本を踏まえ、さらにAIの能力を引き出すための3つのコツを紹介します。
中級テクニックを使えば、より複雑な要求に応えられます。
1. 具体的な数字を使う
「たくさん」「少し」でなく明確な数字を使いましょう。具体性を持たせると、AIは要求を正確に理解します。
【▼悪いプロンプト例】
新製品のキャッチコピーをいくつか考えてください。
「いくつか」ではあいまいです。AIは必要な数が分かりません。
【▼良いプロンプト例】
新製品のキャッチコピーを5つ提案してください。
「5つ」と具体的に指定することで、AIは明確な目標を持って作業できます。
2. ChatGPTに質問してもらう
プロンプトはChatGPTにとって、情報が足りない場合があります。その場合は、不足している点を質問するように指示しておきましょう。AIが勝手に解釈するのを防げます。
【▼悪いプロンプト例】
新しいマーケティング戦略を提案してください。
ターゲットは若年層です。予算は未定です。
情報不足でもAIは推測で回答しようとします。思った出力が返ってこないかもしれません。
【▼良いプロンプト例】
新しいマーケティング戦略を提案してください。
ターゲットは20代の若年層です。予算はまだ決まっていません。
#制約条件
・情報が不足している場合は、出力前に私に質問してください。
不明点をAIに質問をさせるで、ユーザーとAIの認識をすり合わせることができます。
3. 指示を段階的に分ける(ステップ・バイ・ステップ)
一度に多くの複雑な指示を出すと、AIは混乱します。指示をステップごとに分けて伝えましょう。
【▼悪いプロンプト例】
アプリのコンセプト考案、機能リスト作成、ターゲット設定、収益モデル検討、プロモーション計画立案を一度にお願いします。
要求が多すぎます。AIが全ての要素を深く考えられない可能性があります。
【▼良いプロンプト例】
#ステップ1
新しいモバイルアプリのコンセプトを3つ提案してください。
#ステップ2
各コンセプトの主要な機能リストを作成してください。
#ステップ3
各コンセプトのターゲットユーザー層を明確にしてください。
#ステップ4
考えられる収益モデルを、コンセプトごとに2つ挙げてください。
#ステップ5
最後に、各コンセプトの初期プロモーション計画を簡単に説明してください。
タスクを分解し段階的に指示しています。AIは各ステップに集中でき、質の高い回答が期待できます。
慣れないうちは一つのプロンプトに複数のステップを内包せず、ステップごとにプロンプトを分けることもおすすめです。
中級編では、初級編の基本を踏まえ、さらにChatGPTの能力を引き出すための3つのコツを紹介しました。中級テクニックを使えば、より複雑な要求に応えられます。
- 具体的な数字を使う
- ChatGPTに質問してもらう
- 指示を段階的に分ける(ステップ・バイ・ステップ)
これらのポイントを意識することで、ChatGPTはユーザーの考えをより正確に理解し、質の高い回答を引き出すことが期待できます。
場面に合わせて使えそうなコツを選んで試してみてください。
ChatGPTのプロンプトのコツ:上級編

上級編のコツは、特定の目的や状況に合わせて使うことで、ChatGPTの能力を最大限に引き出すことができます。万能ではありませんが、適切な場面で使えば強力です。
1. 思考の「型」を与える(思考フレームワークの指定)
思考フレームワークを使うと、情報や考えを分かりやすく整理したり、色々な角度から物事を考えたりするのにとても便利です。
企画立案、問題分析、レポート作成などで役立ちます。
【▼よく使われる思考フレームワークとその活用例】
フレームワーク名 | 概要 | 主な用途 | プロンプトでの活用例(指示の部分) |
---|---|---|---|
SWOT分析 | 強み (Strengths), 弱み (Weaknesses), 機会 (Opportunities), 脅威 (Threats) の4つの観点から分析する手法。 | 事業戦略立案、競合分析、自己分析、プロジェクト計画 | 「自社の新製品Aについて、SWOT分析を用いて現状を分析してください。各項目最低3つ挙げてください。」 |
5W1H | Who(誰が), What(何を), When(いつ), Where(どこで), Why(なぜ), How(どのように)を明確にする手法。 | 情報整理、問題発見、アイデア具体化、企画書作成 | 「新しいイベント企画について、5W1Hで整理してください。」 |
PDCAサイクル | Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)を繰り返す改善手法。 ・Plan: 何を改善するかの計画 ・Do: 実施した内容 ・Check: 結果の評価と分析 ・Act: 次のアクションプラン | プロジェクト管理、業務改善、目標達成プロセス | 「先月の営業キャンペーンの結果を踏まえ、PDCAサイクルに沿って来月の改善計画を立ててください。」 |
Pros & Cons (メリット・デメリット分析) | ある事柄の良い点(Pros)と悪い点(Cons)をリストアップして比較検討する手法。 | 意思決定、選択肢の評価、リスク評価 | 「リモートワーク導入のメリットとデメリットを、それぞれ5つずつ挙げてください。」 |
ロジックツリー | 問題や目標を階層的に分解し、要素間の関係性を明らかにする手法。 | 問題解決、原因分析、目標設定、アイデア整理 | 「売上減少の原因を特定するために、ロジックツリーを用いて考えられる要因を分解し、整理してください。」 |
マインドマップ | 中心となるテーマから放射状にキーワードやアイデアを繋げていく思考整理法。 | アイデア発想、ブレインストーミング、情報整理、思考の可視化 | 「『新しい働き方』というテーマでマインドマップを作成し、関連するキーワードやアイデアを自由に広げてください。」 |
PESTEL分析 | 政治(Politics), 経済(Economy), 社会(Society), 技術(Technology), 環境(Environment), 法律(Legal)の6つの外部環境要因を分析する手法。 | マクロ環境分析、事業戦略立案、市場調査 | 「当社が参入を検討している〇〇市場について、PESTEL分析を行い、外部環境の機会と脅威を洗い出してください。」 |
AIDMA/AISAS | AIDMA: 消費者の購買決定プロセスモデルAttention(注意)→Interest(関心)→Desire(欲求)→Memory(記憶)→Action(行動)AISAS: インターネット時代の購買行動モデルAttention(注意)→Interest(関心)→Search(検索)→Action(行動)→ Share(共有) | マーケティング戦略、広告・販促計画、顧客行動分析 | 「新商品のプロモーション戦略を、AISASモデルの各段階に合わせて具体的に提案してください。」 |
特性要因図(フィッシュボーンチャート) | 問題(特性)とその原因(要因)を魚の骨のような図で整理する手法。 | 品質管理、問題解決、原因究明 | 「顧客満足度低下の原因について、特性要因図を用いて考えられる要因を『人・物・方法・環境』のカテゴリ別に整理してください。」 |
このように、思考フレームワークを指定することで、AIは情報を整理しやすくなり、より構造的で質の高い分析やアイデア出しが可能になります。目的に合わせてフレームワークを選び、活用してみましょう。
2. 思考のプロセスを説明させる(Chain-of-Thought)
複雑な計算、論理的な推論、段階的な問題解決が必要な場合に有効です。
AIに思考のステップを明示させることで、回答の正確性を高め、間違いを発見しやすくします。
【プロンプト例:論理パズルの解答】
以下の論理パズルを解いてください。
解答だけでなく、答えに至るまでの思考プロセスをステップ・バイ・ステップで説明してください。
# 問題
A、B、Cの3人がいます。一人は正直者(常に本当のことを言う)、一人は嘘つき(常に嘘をつく)、一人は気まぐれ(真実と嘘をランダムに言う)です。3人はお互いの正体を知っています。あなたは3つの質問(はい/いいえで答えられるもの)をすることで、誰が正直者、嘘つき、気まぐれかを特定できますか? 可能なら、その方法を説明してください。
# 回答形式
1. 最初の質問とその意図。
2. 最初の回答に応じた次の質問とその意図。
3. 最終的な特定方法。
AIに考えた順序を書いてもらうことで、AIは複雑な問題も整理して、筋道を立てて処理しやすくなります。ユーザーも、AIがどう考えたのかを見て、その答えが正しいかどうかを確認できます。
上級編では、特定の目的や状況に合わせてChatGPTの能力を最大限に引き出すための、さらに高度なプロンプトのコツを2つ紹介しました。
- 思考フレームワークの指定
- 思考プロセス説明(Chain-of-Thought)
これらのテクニックは万能ではありません。
目的に応じて使い分けることで、ChatGPTの能力を引き上げることができます。適切な場面で使えそうなコツを選んで試してみてください。
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よくある質問
- ChatGPTに指示がうまく伝わらないときは、どう改善すればいいですか?
まずは、プロンプトが曖昧になっていないかを見直すのが効果的です。
ChatGPTは「何を」「どのように」してほしいかが不明確だと、意図した回答が得られにくくなります。改善のポイントは以下の3つです。
- 目的を明確に伝える
「何のために」その指示をしているのかを書き加えることで、出力の精度が上がります。 - 背景情報を追加する
「誰に向けた内容か」「どのような状況か」などを補足すると、より的確な回答になります。 - 出力形式を指定する
箇条書き・メール形式・表形式など、形をあらかじめ指定すると、期待通りの回答を得やすくなります。
それでもうまくいかない場合は、ChatGPT自身にプロンプトの改善点を聞くのもひとつの手です。
ChatGPTとたくさん対話しながら、理想のプロンプトを作成しましょう。- 目的を明確に伝える
自分一人でプロンプトを作成できるか不安なあなたへ
この記事を読んで、「なるほど、こう書けばいいんだ。」と、プロンプト作成のヒントを得られたのではないでしょうか?
でも、同時にこんな風にも感じていませんか?
- 「基本的な書き方は分かったけど、いざ自分で作ろうとすると手が止まる…」
- 「色々なテクニックがあるのは分かったけど、結局どれを使えばいいの?」
- 「もっとたくさんの『使える』プロンプト例を見て、自分の業務に活かしたい…」
そう思っているなら、【0から始めるChatGPTプロンプトエンジニアリング&画像生成マスター講座】がおすすめです。
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- プロンプトの「そもそも」から丁寧に解説。 基礎固めに最適。
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- 専門用語を使わず、初心者の方でも安心。
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まとめ

今回は、ChatGPTの能力を最大限に引き出すための「プロンプト作成のコツ」について詳しく解説しました。
プロンプトとは、AIに「何をしてほしいか」を伝える指示であり、「人間の意図=AIの理解」を目指す「設計図」です。
効果的なプロンプトを作成するための具体的なコツは以下の通りです。
- 初級編の基本テクニック:
・最新モデルの利用
・「具体的に、詳しく」伝える
・目的を最初に書く
・「役割」や「状況」を与える
・「出力形式」を指定する
・肯定形で伝える
・「対話」で深掘りする - 中級編の活用テクニック:
・具体的な数字を使う
・AIに質問させる
・指示を段階的に分ける(ステップ・バイ・ステップ) - 上級編の高度なテクニック:
・思考フレームワークの指定
・思考プロセス説明(Chain-of-Thought)
これらのコツを意識することで、ChatGPTからの回答の質は劇的に向上します。
ご自身のChatGPT活用に役立ててください。適切なプロンプト作成スキルを磨くことで、AIを強力なパートナーとして使いこなせるようになるでしょう。
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