LINE公式アカウントは、企業や店舗がビジネス用に作成するLINE上のアカウントで顧客とのコミュニケーションを円滑に行うための便利なツールです。
LINE公式アカウントを効果的に活用するために欠かせない要素の1つに「リッチメニュー」がありますが、「リッチメニューを作りたいけど、難しそう…」「自分で作成・運用できるのか不安…」と感じている方も多いのではないでしょうか?
リッチメニューを活用すれば、運用がより効率的になりお客様に商品やサービスを購入してもらいやすくなります。
本記事では、LINE公式アカウントの送客アップに欠かせない「リッチメニューの作成から設定までの基本」を初心者にもわかりやすく解説していきます。
\LINE公式アカウントの運用とデザインをマスターしたい方必見!/

目次
LINE公式アカウントの「リッチメニュー」とは?

まずは、LINE公式アカウントの「リッチメニュー」についてご紹介します。
リッチメニューとは、LINEのトークルーム下部に表示されるアイコンやボタンが並んだメニューのことです。この機能を活用することで画面を華やかに演出しお客様に次の行動をスムーズに促すことができます。
たとえば、ボタンをタップするだけで商品ページにアクセスしたり、クーポンを利用したりと簡単にアクションを起こせる仕組みを作れます。
その結果ユーザーの利便性が向上し、より効果的なアカウント運用が可能になります。LINE公式アカウントを活用するなら、リッチメニューは欠かせない重要な機能です。
リッチメニューとは?
リッチメニューは、先ほどご説明した通りLINEのトークルームの下部に表示されるメニュー(画像)のことです。
ワンクリックでリンク先に誘導できるほか、クーポンの発行や問い合わせ電話への接続などさまざまな便利な機能を持っています。
▼(例)mikimiki web schoolのリッチメニュー

また、リッチメニューはこちらから誘導するだけでなく、顧客が必要な情報を自分で簡単に見つけられる仕組みとなっており顧客満足度を高める効果も期待できます。
リッチメニューは無料で使える
リッチメニューはLINE公式アカウントに備わっている基本機能の一つで、無料アカウントでも利用可能です。
LINE公式アカウントは目的に応じて異なる種別がありますが、その種類に関係なくどのアカウントでもリッチメニューを利用できます。
無料プランでは、メッセージ数(月200通まで)などの制限があります。
友だちの人数や配信頻度に合わせて、必要に応じて有料プランを検討することをおすすめします。
リッチメニューを活用するメリット

リッチメニューを活用することでLINE公式アカウントの運用を効率化し、顧客満足度を高めることができます。
リッチメニューを使うメリットは、次の通りです。
① 高い視認性がある
リッチメニューを設置する最大の効果は高い視認性にあります。
LINEのトークルームは通常メッセージのやり取りが並ぶシンプルな画面ですが、リッチメニューを設置するだけでトークルームの雰囲気を変えることができます。
また、リッチメニューはトークルームを開いた際に一番最初に目に入る「ファーストビュー」を彩る役割も果たしてくれます。
LINEは画面の下部が注目されやすいため、リッチメニューはメッセージよりも先に目にとまり自社ブランドを効果的に伝えるブランディングにつながります。
「ファーストビュー」とはページを開いたときに最初に目に入る部分のことです。
この部分が見やすくてわかりやすいと、ページを見た人の興味を引き続きを読んでもらいやすくなります。
そのためファーストビューがどのように映るかはとても重要です。
② 効率の良い発信と運営が可能
LINE公式アカウントでは、顧客に行動を促すためにメッセージを送信します。
しかしメッセージが長すぎると読まれにくく、短すぎると内容が十分に伝わらないことがあります。
その際リッチメニューを設置することで、視覚的に情報を確認することができ簡単に次の行動を選べるようになります。
また、リッチメニューに主要な情報やリンクをまとめることでメッセージの送信回数を減らすことができ、配信する側の手間やコストを大幅に削減することが可能です。
③ 顧客の体験の向上
リッチメニューを通じて簡単な手順で購買を促すことができるため、顧客にとっての体験が増えて満足度が向上します。
例えば、リッチメニューをタップするだけで予約や購入といった行動が完結する場合、利便性の高さからその企業やブランドへの信頼が生まれてファン化が進みます。
リッチメニューを活用することで顧客満足度を高めるだけでなく、購入率を上げることにもつながります。

mikimiki web schoolでは、LINE公式アカウントを活用している方にぴったりの特別なご案内をご用意しています。
✔︎「公式LINE登録者限定」勉強会
公式LINEにご登録いただいたみなさん限定の勉強会を開催しています!LINE運用をさらにレベルアップさせたい方に、ここでしか学べない実践的なノウハウをお届けします。参加するだけでスキルがぐっと上がるチャンスです!
さらに、「LINE公式アカウント運用・デザイン完全マスター講座」をご購入いただいた方には、限定特典として『LINEマーケティングツール4選徹底比較』や『リッチメニューテンプレート』など豪華特典を限定お渡し中です。
ご興味のある方はぜひチェックしてみてくださいね。
▶︎mikimiki web school公式LINEのご登録はこちらから♪
リッチメニューのデザイン(画像)を作成する方法

リッチメニューをトークルームに設置するには、まずリッチメニューのデザインを作成する必要があります。
「デザイン」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、LINE公式アカウントのリッチメニューではアイコンを使った簡単な作成方法も用意されています。
ただし公式アカウントの機能をそのまま使って作成すると、アイコン単位でのデザインになり全体のまとまりが欠けてしまう可能性があります。
そこで今回は、Canvaのテンプレートを活用して統一感のあるリッチメニュー画像を簡単に作成する方法をご紹介します。
Canvaでリッチメニューを作成する方法
▼Canvaでリッチメニューを作成する手順は次の4つのステップとなります。

まず、Canvaをアプリまたはインターネット上で開き、ホーム画面の検索バーに「LINEリッチメニュー」と入力します。

続いて、検索で表示されたテンプレートから使いたいものを選択します。
検索をするとたくさんのリッチメニューのテンプレートが表示されますので、みなさんの好みに合うものを選びましょう。
デザインを選択する際はアクション数を事前に確認するのがおすすめです。
LINE公式アカウントではリッチメニューのアクション領域が決まっているため、事前に把握しておくことで後からデザインを調整する手間を省くことができます。

デザインが決定したら「このテンプレートをカスタマイズ」をクリックします。
編集画面に自動的に移りますので、そこから必要なメニューを追加したり、テキストや画像を編集して自分好みのリッチメニューを作成しましょう。

デザインが完成したら「共有」>「ダウンロード」から好みの形式を選択し、画像をダウンロードしましょう。
ファイル形式の選択に悩んだ際は「png」や「jpg」でダウンロードするのがおすすめです。
リッチメニューを作成する注意点
リッチメニューを作成する際は、以下の3つに注意しましょう。
・リッチメニューで何を表示するか(メニューの内容)を整理する
・掲載できるコンテンツ数を把握する(最大6つ)
・メッセージに連動したメニューを作成する
リッチメニューはとても便利で活用しやすいものですが、有効的な運用を考えるのであればお客様に有意義な体験をしてもらえるように設計することが大切になります。
また、LINE公式アカウントのリッチメニューでは、アクション領域がテンプレートであらかじめ決められており、大きな枠のリッチメニューでも掲載できるコンテンツは最大6つまでとなっています。
そのため、掲載するコンテンツの量を考慮しながら適切なデザインを選ぶように注意しましょう。
どんなリッチメニューにするかを事前に計画した上で作成を進めることで、より効果的なリッチメニューを作ることができます。
リッチメニューの設定方法

リッチメニューのデザインが完成したら、LINE公式アカウントでリッチメニューを設定します。
以下よりステップアップ式に説明していきますので、順に進めて行ってみてくださいね。
Step1|管理画面を開く
LINE公式アカウントの管理画面のページを開いて管理画面のホームのタブをクリック。
画面の左側にあるLINE公式アカウントで活用できるメニュー内にあるトークルーム管理内の「リッチメニュー」をクリックすればリッチメニューの編集が可能です。
▼LINE公式アカウントのリッチメニューを編集ページへ移行するための画面

※上記画像①の赤枠をクリックしてください
①をクリックするとリッチメニューに関する説明画面が表示されます。
真ん中の②の赤枠で示した緑色の「リッチメニューを作成」ボタンをクリックすれば設定画面へと移行しますので、次のステップに進んでください。
Step2|基本設定について
実際にリッチメニューの設定をここからは行っていきます。はじめに設定するのが基本設定です。
基本設定には大きく2つあります。
・管理名称
・表示期間
▼LINE公式アカウントのリッチメニューの基本設定を行う画面

管理名称については何のリッチメニューかがわかるように入力しておきましょう。
この名称はLINE上に表示されるものではないので、自分が管理しやすいものにするのがポイントです。
続いてリッチメニューをいつまで表示するかという「期間の設定」がありますが、こちらは表示をしておきたい期間を選択していきましょう。
右の上の青枠で示した緑色の「保存」をクリックしないと編集した作業が保存されません。
必ず、作業が終わったら、ページ右上または最下部にある保存ボタンを押すようにしてください。
次に説明する「コンテンツ設定やメニューバー設定」についても同様に注意が必要です。
Step3|コンテンツ設定をしよう
基本設定が完了したら、続いてコンテンツ設定をしていきます。
コンテンツ設定というのは実際にトーク画面に作成したリッチメニューを表示させて、機能させる設定です。
ここの設定をしっかりとやっておかないとリッチメニューが機能しません。リッチメニューの肝となる部分です。
▼LINE公式のリッチメニューのコンテンツ設定でテンプレートを選択する画面

まず、リッチメニューのテンプレートを選択します。
ここでのテンプレートというのはリッチメニューのどの部分をクリックするとどんなアクションを起こすかというアクション領域の設定です。
上記の画像のテンプレートの右に赤枠で示した選択のボタンがありますので、そちらをクリックします。クリックするとアクション領域のテンプレートが表示されます。
▼LINE公式のリッチメニューのテンプレートを選択する画面

作成したリッチメニューの画像に合わせたものをクリック>下の緑色の「選択」ボタンをクリックすれば選択完了です。
テンプレートを選択したら、次に作成したリッチメニュー画像をアップロードしてください。
事前に作成しているリッチメニュー画像をアップロードするので、下の画像の赤枠の選択をクリックして、「背景の全体画像をアップロード」を選択すればアップロードができます。
▼LINE公式アカウントのリッチメニューのコンテンツ設定を行う画面

続いて、アクション設定です。
テンプレートの区画ごとにどんなアクションをするのかを設定していきます。
▼LINE公式アカウントのリッチメニューのアクション設定を行う画面

領域ごとにアクション設定を変えることが可能です。
左に表示されているトークルームの画像と同じアルファベットのアクション設定が連携されています。
タイプの選択を開くと設定したいアクション項目が表示されますので、その領域をクリックしたときに起こしたいアクションを選択しましょう。
それぞれのアクションで必要な項目が表示されますので、指示に従って必要事項を入力してください。
例えば、「リンク」を選択したならば表示させたいページのURLを入力するようになります。「テキスト」ならトークルームに送信されるメッセージです。
編集した作業は「保存」をクリックしないと反映されません。先ほどと同様、最後に忘れずに「保存」をクリックして作業を確定させましょう。
Step4|メニューバーの設定をしよう
アクション設定が完了したら、最後にメニューバーの設定です。
メニューバー設定はリッチメニューを開いたり、閉じたりする部分の設定になります。
▼メニューバー設定をするためのLINE公式の設定画面

メニューバーは、赤枠で示した「メニュー」と書かれた部分の表記を変えることが可能です。
右の赤枠の「メニューバーのテキスト」>「その他のテキスト」を選択し、表示させたいテキストを入力すれば完了になります。
青枠が「リッチメニューを使用するが、始めから表示させたくない」場合に使うものとなり、上記画像では始めから表示させる設定となっています。
表示させたくない場合は、「表示しない」に変更しましょう。
以上で、リッチメニューの設定が全て完了となります。
\LINE公式アカウントの運用とデザインをマスターしたい方必見!/

リッチメニューが表示されない際の対処法

ここまでリッチメニューの設定方法をご説明してきましたが、設定後にトラブルや問題が発生することも少なくありません。
その中でもリッチメニューの設定でよく出てくる問題点が、リッチメニューを設定したのに「表示されない」ということです。
今回は「リッチメニューが表示されない」際の考えられる原因と対処法についていくつかご紹介します。
原因1:設定直後で表示されない
1つ目の原因として考えられるのが、設定直後ため表示されていないということです。
リッチメニュー設定が終わればすぐに反映されているというわけではなく、サーバー処理に時間を要しているなどの理由から表示されないこともあります。
表示されていない場合は1時間程度時間をおいて、もう一度確認するのがおすすめです。
それでも表示されていないのであれば、他の原因を確認しながら待ってみましょう。
原因2:表示の設定がデフォルトのまま「表示する」になっていない
続いて考えられる原因はメニューバー設定をしたときにデフォルトが「表示されない」となっていることです。
下の画像赤枠部分のチェックが「表示しない」となっていないか確認してみてください。
もし、「表示しない」となっていましたら、メニューバー設定のデフォルトを「表示する」に変更し、「保存」をクリックすることで解決できます。
▼メニューバー設定のメニューのデフォルト表示についてのLINE公式アカウント画面

原因3:表示期間の設定が過ぎている
3つ目の原因として考えられるのが表示期間がすぎていることです。
基本設定の表示期間を確認して、日程が終わっていないかを確認してください。
下の画像の赤枠になっている終了日時のことです。
ここの日時が過ぎている場合、リッチメニューは表示されません。
リッチメニューは期間を決めての運用となっていますので、期限が過ぎていないかをその都度確認しておくようにしましょう。
▼基本設定の表示期間で確認する部分についてのLINE公式アカウント画面

リッチメニューについては設定が終わって少し待ってから確認し、表示されない場合は基本設定やメニューバー設定を確認するのがおすすめです。
リッチメニューが上記の3つ以外の理由で表示されない場合、iPadが原因の可能性があります。
iPadによってはリッチメニューが表示されないものもありますのでご注意ください。
リッチメニューで成果アップ!クリック率を高めるポイント

リッチメニューの運用で重要なのは、視認性を高めるデザインです。
リッチメニューを作成することでLINE公式アカウントの運用がよりスムーズになりますが、デザイン次第では送客につながらない場合もあります。
ここでは、リッチメニューでクリック率を高めるためのデザインのポイントと効果的な運営戦略について解説します。
リッチメニューの配置
リッチメニューのデザインで鍵になるのが、テンプレートでのアクション配置になります。
最大6つのアクションが可能です。
注意点としては、1つのアクション枠は必ず正方形になってしまうことを設計に入れておく必要があります。
▼リッチメニューのテンプレートを選択する画面

また、一番見せたい内容やクリックしてほしい項目を大きく配置することも効果的なポイントの一つです。
必ずしも大きなリッチメニューが最適というわけではありませんが、サイズが大きいと目を引きやすくなるため特に目立たせたいものは大きく配置するのがおすすめです。
リッチメニューを使う目的はお客様に次の行動を取りやすくしてもらうことなので、お客様の心理を考えた配置を考えることが重要です。
デザインにこだわる
リッチメニューはワンタッチでアクションを起こせる便利な機能です。
そのため、クリックしてほしいアクションには「押しやすいデザイン」を作成することが効果的です。
例えば、ボタン型のデザインにすることで視覚的に押しやすさを演出したり、思わず押したくなるキャッチコピーを加えることで、クリック率を高めることができます。
リッチメニューを見やすく整理する
リッチメニューの目的は、お客様にクリックしてもらうことです。
そのため、情報を詰め込みすぎず見やすく整理されたデザインにすることが大切です。
特に、テンプレートではアクション領域があらかじめ決められているため、異なるアクションを設定する部分には適切なスペースを設けましょう。
これにより、お客様がスムーズに操作しやすくなります。
リッチメニューを非表示にする
リッチメニューを使う際、お客様とのやりとりを重視するアカウントでは逆効果になることがあります。
例えばトークでの相談をメインにする場合、リッチメニューがあると情報が邪魔になり、相談しにくくなるためです。
この場合、メニューバー設定でリッチメニューを非表示にしておくと、必要な時だけ活用でき効率的な運用が可能となります。
よくあるご質問

- リッチメニューを属性ごとに切り替えることができますか?
-
LINE公式アカウントでは属性を切り替えることはできません。
属性ごとに切り替えたい場合はLINE公式を拡張するツールが必要になります。 - リッチメニューは更新が必要ですか?
-
はい、必要になります。
リッチメニューは、最初に表示期間を設定する必要があります。
設定した期間が終了すると自動的に表示が消えるため、期間の管理を事前にしっかり行うことが重要です。
まとめ

今回はLINE公式アカウントのリッチメニューの設定方法から画像作成、活用方法までを詳しくご紹介しました。
LINE公式アカウントで運営をする際、リッチメニューはとても便利で重要な機能となります。
初めてで不安な方も無料で使える機能となりますので、今回の記事を参考にぜひ活用してみてくださいね。
新しい働き方を目指すための人のオンラインクリエイティブスクールRirian School.では、
・個人ビジネスを加速させるLINE公式アカウント運用・デザイン完全マスター講座や
・世界で26番目、日本初のオンラインデザインツールCanva公認のアンバサダー(Canva Expert)のmikimikiが教えるCanva Webデザイン講座
などのさまざまな講座があります。
今後デザインやマーケティングの知識を身につけてお仕事にしていきたい方はオンラインクリエイティブスクールRirian School.をチェックしてみてくださいね♪
