多彩な画像生成ができることで人気のAIツール「Midjourney(ミッドジャーニー)」ですが、一度描いたキャラクターを何度も同じ見た目で生成できたらとても便利だと思いませんか?
「前回つくったキャラの顔つきや雰囲気が微妙に変わってしまう…」「背景だけ変えたいのに、人物まで変わってしまう…」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで便利なのが、キャラクターリファレンス(Cref)という機能です。この機能を活用することで同じキャラクターを安定して生成できるようになります。
本記事では、「Midjourneyで同じキャラクターを作る方法」を徹底解説します。
各パラメーターの使い方も詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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Midjourneyの基本操作と同じキャラクター生成の必要性
Midjourneyを使って画像を生成するためには、基本の操作を覚えることが大切です。
まずは簡単にMidjourneyの使い方を以下でご説明いたします。
Midjourneyで画像を生成する手順
今回は、Web版Midjourneyで画像を生成する手順をご紹介します。
Web版Midjourneyを利用する際は、Googleアカウントを使用します。
左の「Subscribe」をクリックします。
お好みのプランを選択して支払い方法などの設定を行いましょう。
①テキストボックスに英語でプロンプトを入力し、エンターキーを押すと画像を生成できます。
▼Discord版でのMidjourneyの登録方法、生成手順を教えてほしい!そんな方はこちらの記事がおすすめです
同じキャラクターが必要な場面とは?
画像生成の中でも、同じキャラクターを再現する技術は次のようなシーンで役立ちます。
・漫画やライトノベルの挿絵で、同じ主人公をいろいろなシーンに登場させたい
・企業のマスコットを複数パターンの広告やポスターに使用したい
・ゲームのキャラクターを考える際に、ポーズや服装が違っても顔や体型をそろえたい
このように、同じキャラクターを生成することができればMidjourneyの活用の幅が広がります。
同じキャラクターを生成するためには、いくつかのポイントを押さえ安定した出力が得られるように調整することが重要です。
これらの調整を行うことでシリーズ作品や広告デザインなど、統一感が求められるプロジェクトをスムーズに進めることが可能となります。
キャラクターリファレンス(Cref)・スタイルリファレンス(Sref)とは?
「同じキャラクターの画像を生成したい!」「同じ雰囲気の画像を生成したい!」そんな時に役に立つのがキャラクターリファレンス(Cref)とスタイルリファレンス(Sref)です。
続いては、それぞれの特徴について解説していきます。
キャラクターリファレンス(Cref)の特徴
Midjourneyで同じキャラクターを何度も再現するために、キャラクターリファレンス(Cref)はとても大切な仕組みです。
これを使うと、以前に生成したキャラクターの特徴を次回以降の画像生成にも反映させることができます。
たとえば、「一度作ったキャラクターの髪型や顔立ち」を変えずに「新しい衣装や背景を付け足す」といったことができるのが大きな特徴です。
スタイルリファレンス(Sref)の特徴
Midjourneyで同じアートスタイルや雰囲気を再現する際には、スタイルリファレンス(Sref)がとても役立ちます。
スタイルリファレンス(Sref)を使用することで、以前に生成した画像のアートスタイルや雰囲気を次回以降の画像生成にも反映させることができます。
たとえば、「一度作った写真風の画像」を、「アニメ風の画像に描き変える」といったことができるのが大きな特徴です。
キャラクターリファレンス(Cref)の使い方
ここからは、キャラクターリファレンス(Cref)の使い方について解説していきます。
参照パラメータ「–cref」の使い方
「–cref」とは、Midjourneyに「このキャラクターの要素をリファレンス(参照)してください」と指定するためのパラメータです。
生成したいキャラクター画像をURLとして組み込むことで、同じ人物を再度呼び出して生成することができます。
▼Web版の手順は以下の通りです。
まずは、同じキャラクターを生成する画像を準備します。
今回は「girl」とプロンプトを入力し、生成した一番左のイラストを使用します。
こちらもプロンプトは「girl」と入力しています。
プロンプトの入力が完了したら、エンターキーで画像を生成しましょう。
選択した画像と同じ顔立ちの女性のイラストが生成されました。
自分の画像をアップロードする方法
生成した画像ではなく、自分で持っている画像を使用したい場合は以下の方法からアップロードが可能です。
①「Create」をクリックして画像生成画面へ移動
②画像アップロードのアイコンをクリック
③「Choose a file or drop it here(ファイルを選択するか、ここにドロップする)」をクリックし、アップロードする画像を選択
Discordを使用する場合
Discordで参照パラメータ「–cref」を使用する場合は、以下の通りです。
DiscordではURLを使用するため、画像に紐づいたURLを生成しそれをコピーします。
参照の強度を指定するパラメーター「–cw(Character Weight)」
「–cw(Character Weight)」は、同じキャラクターの顔立ちや特徴をどれくらい強く維持させたいかを0〜100の間で調整する指標です。
デフォルトは100に設定されており、数値を高めに設定すると元のキャラクターの要素がより強く反映されます。
逆に少し低めにしてあげると、新たな要素(ファッションや背景など)と程よく融合して変化しやすくなります。
▼Web版の手順は以下の通りです。
実際に生成されたイラストがこちらです。
スタイルリファレンス(Sref)の使い方
次にスタイルリファレンス(Sref)の使い方について解説していきます。
参照パラメータ「–sref」の使い方
「–sref」とは、Midjourneyに「この画像のスタイルをリファレンス(参照)してください」と指定するためのパラメータです。生成したいすたいるの画像をURLとして組み込むことで、同じ雰囲気の画像を生成することができます。
「–sref <URL>」のように使用します。また、同様にWeb版ではドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でスタイルリファレンスを簡単に指定できます。Web版の手順は以下の通りです。
スタイル参照の強度を調整するパラメーター「–sw(Style Weight)」
「–sw(Style Weight)」は、イラストのスタイルの参照強度をを0〜1000の間で調整する指標です。デフォルトでは100に設定されており、数値を高めに設定すると、元のイラストのスタイルがより強く反映されます。
「–sref <URL> –sw 0」のように使用します。Web版の手順は以下の通りです。
▼生成されたイラストがこちらです
▼同様の手順で「–cref <URL> –sw 1000」で生成されたイラストがこちらです
CrefとSrefの使い分け
パラメーター | 主な役割 |
–cref | キャラクターの顔立ち・フォルムなどを維持 |
–sref | アートスタイルや雰囲気(油絵風、漫画風など)を維持 |
このように用途が異なるので、もし「同じキャラでイラスト調から写真調まで切り替えたい」という場合は、CrefとSrefを上手に使い分けてみると便利です。
CrefとSrefの同時利用
「–cref <URL> –sref <URL>」のように同時に指定することで、キャラクターの特徴とアートスタイルを同時に維持することも可能です。
Web版の場合、Shift keyを押しながら選択することで複数選択可能です。
一番左のイラストを使用。「A smiling woman wearing a white coat.(白いコートを着た笑顔の女性)」と入力。
同じ女性のまま、コート色と表情を変えることができました。
実際に試してみると、同じキャラでも全体のタッチが変化し写真のようなリアル調や手描きイラスト風などの多彩なバリエーションが生まれやすくなります。これにより、プロのクリエイターにとっても新しい発想のきっかけが得られるため、多くのユーザーが活用しているおすすめの機能です。
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【 注意点やリスク】著作権・肖像権・AI倫理への配慮
他者の著作物や写真を参照する際の注意
まず、他人が作ったイラストや写真を無断で使ってしまうと、著作権の侵害につながる可能性があるため注意が必要です。
国際的なルールでは、世界知的所有権機関(WIPO)などが著作物の権利を守るための取り組みを進めていると発表しています。実際に、日本国内でも文化庁のガイドラインで「他人が著作権を持つ作品を勝手に利用してはいけない」と定められています。
Midjourneyで画像を生成する際は、自分が作成したイラストや利用許可を得た画像を使用することが大切です。
権利問題を回避しやすくなるおすすめの対策方法
・フリー素材サイトや自分が撮影した写真など、利用規約を確認してから参照画像にする
・キャラクターの特徴や雰囲気だけ参考にして、具体的な作品の模倣にならないように気をつける
特にキャラクターや有名人の写真をそのままURLとして利用すると、肖像権にもかかわる問題が起こることがあります。安全に使える素材かどうかを事前にチェックしておくことが重要です。
不適切な利用防止・ガイドライン確認
Midjourneyを含む画像生成AIを活用する際、アダルトコンテンツや暴力的な表現など、社会的に好ましくないテーマに使われるリスクがあります。
AI提供元が定める利用規約に反している場合は、アカウント停止などのペナルティを受けることもあるため注意が必要です。
加えて、SNSやブログで公表する際にはプラットフォームごとに禁止されている表現があるため、その点にも気をつけると安心です。
・Midjourneyの公式ガイドラインを定期的に読み直す
・制作した画像を公開する場合は、SNSやブログの利用規約も確認する
・公序良俗に反する表現になっていないかを一度確認する
こうした取り組みを行うことでトラブルを未然に防ぎ、より安全にMidjourneyを活用できます。
著作権や肖像権、そしてAIの倫理面にまで配慮することが同じキャラクターを作る技術を長く活かすコツといえるでしょう。
「誰に見せても安心」と言える状態を目指してこそ、多くの人に喜ばれる作品が生まれるのではないでしょうか。
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よくあるご質問
- 同じキャラクターを作るためのおすすめの練習方法はありますか?
-
まずは、シンプルなキャラクターを生成し、Crefでキャラクターの顔立ちを維持しながら、髪型や服装、背景を少しずつ変えて実験してみましょう。
数値の設定を変えたりSrefでスタイルを切り替えたりすることで、どの程度変化するのかを体感しながら学ぶことができます。
- もっと詳しくMidjourneyについて学びたいです。どうしたらいいですか?
-
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まとめ
今回は「Midjourney」で同じキャラクターを生成する方法について詳しく解説しました。
著作権や肖像権などのリスクに留意することはもちろん、Midjourneyの利用規約やSNSのガイドラインを定期的に確認しながら、安全にクリエイティブな作品づくりを楽しみましょう。
より詳しい使用方法を学びたい!という方は、こちらの講座もチェックしてみてくださいね。