今、まさに「学び直し」は必須の時代になってきています。
しかし、Education at a Glanceという調査機関の調査によると、日本は先進国の中で1番学習率が低いと言われています。
今回は、日本人が苦手と言われている「大人の学び直し」について、深掘りしていきます。
大人が学ばない国
Education at a Glanceの調査によると、25歳以上の大人が短期高等教育機関へ入学する割合は、他先進国の平均が37.4%なのに対し、日本は4.6%と、先進国で最下位なんです。
必ずしも高等教育機関に入る必要はありませんが、このデータから、日本人の大人が学ぶ意識は、他国と比べて明らかに低いということがわかります。
その理由は、大きく3つあります。
①根強い終身雇用制度
1つ目は、根強い終身雇用制度です。
これまでの日本の常識でした。
基本的に、新しい知識をインプットしたり、違う業種のことを勉強したりすることは、今までは必要ありませんでした。
この終身雇用制度がある日本は、他の国と比べると、勉強し直したり、新しいスキルをインプットするという価値観が、そもそもあまりありませんでした。
②開業率の低さ
2つ目は、開業率の低さです。
他国と比べ、日本人は独立する割合が低いと言われています。
独立する方が良いというわけではありませんが、日本には終身雇用制度があるので、「リスクを冒して独立する必要がない」と思っている人が多いのも現状です。
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③学ぶこと=テストで良い点を取ること
3つ目は、「学ぶこと=テストで良い点を取る」という意識があることです。
勉強と聞くと、テストのため、資格取得のためという意識がある人が多いと思います。
こういう意識を持っている日本人は、まだまだ多いです。
学び直しが必要な理由
なぜ今、学ぶことが必要なのでしょうか?
それは今、大きな社会破壊が起こっているからです。
それを語る象徴的な出来事が2つあります。
①パンデミック
1つ目は、パンデミックです。
新型コロナウイルスの感染拡大により、皆さんの価値観も大きく変わっていると思います。
これまでの価値観ではなく、新しいものを身につけたり、今まであったものが当たり前ではないということに気づいた人もたくさんいたのではないでしょうか。
コロナの問題が収束した後も、これまでの生活が元通りになるわけではなく、少しずつ何かが変わっていくと考えています。
その時代に合わせて、自分自身も変化していくことが大切だね!
②人生100年時代
2つ目は、今「人生は100年時代」と言われているということです。
人類の寿命はどんどん延びて、特に日本人は80歳、90歳でも元気に生活されていますよね。今後100歳前後まで平均寿命が延びていくと、予測されています。
働く年齢は大体20歳〜70歳までの50年ほどです。
一方、日系企業の寿命は、平均的に23年と言われています。ベンチャー企業を合わせるとこの年数は更に短くなります。
1人の人が働く期間は50年なのに対して、日系企業の平均的な継続年数は23年。計算が合わないね。
この年数を見ると、終身雇用制度が機能しなくなってきているのがわかります。
それを踏まえて、転職したり、独立をする人が必然的に増えてきます。
そのためには、自分のスキルをアップデートするために、「学び直し」が必要になります。
大人の学び直しは、今後さらに重要になりそうだね!
学び直しの手順
ここからは、
・明日からどのような行動をしていけば良いのか
・具体的な学びの手順
をご紹介していきます。
学びの手順は、5つあります。詳しくご紹介していきます。
①自分の好き・得意を見つける
1つ目は、自分は何が好きか、何が得意なのかを見つけることです。
学ぶといっても、続けられなければ意味がないですよね。
自分が好きなもの、得意なものを、棚卸ししていきましょう♪
棚卸しの手段として、このようなものがあります。
・自分の人生を振り返って、好きなもの・得意なものを洗い出す
・エニアグラム診断を受けてみる
エニアグラム診断は、質問に答えることで、どんなことに向いているかを診断してくれるサービスです。
無料で受けられるので、是非やってみてはいかがでしょうか。
②学ぶ内容の需要を考える
2つ目は、これから学んでいく内容が、今後伸びていく分野なのかを見極めるということです。
自分の好きなこと、得意なことを見つけて、この分野でやっていくという目星をつけたら、その分野の需要を考えましょう。
具体的には、このようなことについて考えてみましょう。
・その分野でどのようにビジネスを広げていけるか
・その分野の将来性
・その分野で競合はいるのか
・自分がどのポジションにつけば活躍できるか
今は必要とされているスキルでも、5年後にはもうAIが全てやってくれるというお仕事が、かなりあります。
せっかく学ぶなら、今後求められるお仕事の分野について、
勉強しよう!
③オンラインで学ぶ
3つ目は、オンラインで学ぶということです。
今は、オンラインで何でも学べる時代です。
Webデザインやプログラミングはもちろん、語学、動画編集・ヨガなど、オンラインで学べる分野がどんどん増えてきています。
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オンライン学習は、自分のペースで学べるところがメリットでもありますが、自分でモチベーションを上げて勉強し続けなければならないので、難しいところでもあります。
継続するポイントは、「習慣化」することです。日常の中に勉強を組み込んでいきましょう!
例えばこのようなルールを決めると、とても勉強が楽になります。
・歯磨きの後に10分間読書をする
・朝家を出る前に10分間英単語を勉強する
簡単なことから、日常のなかに少しずつ勉強を取り入れて、
継続しよう!
また、自分の専門性を決めつけないことも大切です。
なぜなら、人生100年時代と言われている今、自分の専門分野がすぐに時代遅れになってしまうこともよくあるからです。
興味関心がある分野を幅広く勉強していきましょう♪
学びを「収入」につなげる
4つ目は、学びを仕事につなげていくということです。
皆さん、「学ぶこと」自体が目的になっていませんか?気が付くとそうなっていることが、よくあります。
学ぶことは素晴らしいことですが、学んで終わりだと、数年経てばせっかく習得した知識を忘れてしまいます。もったいないです。
せっかく学ぶなら、その先のお仕事を意識して、収入につなげるために勉強していきましょう♪
また、学びをインプットする時に重要なのは、学んだことをアウトプットすることです。
そして、アウトプットする場面に、1番適しているのが「仕事」です。
ですので、学んでいる時点から、
・お仕事につなげることを意識する
・お仕事につなげるために学ぶ
この意識を持つことが重要です!
学びの入口は、楽しそう、これやってみたいな、というものでOKです。
その先にどんなお仕事があって、どのように仕事につなげていくのかまで見据えて学んでいきましょう♪
学ぶ「目的」を明確にすると、習得度も上がるよ!
発信する
5つ目は、発信することです。
発信が重要な理由は2つあります。
発信はアウトプットの場として使うことができる
学びを仕事につなげていくのは、最初は正直難しいです。時間がかかることももちろんあります。
その場合は、SNSで自分が学んでいることを発信しましょう。
アウトプットをする、人に伝えることを意識するだけで、自分のインプット率がかなり上がります!
発信することで、情報が集まってくる
学んだことを発信していると、逆に自分に情報が集まってきます。
一昔前は、情報を発信することは、なんだかもったいないという感覚があったと思います。
しかし、時代は変わってきています。
学んだことを発信すると、「この分野に詳しい人」という風に認識されるようになります。
これが自分のお仕事につながることもあります♪
自分のスキルは、どんどんシェアしましょう♪
いかがでしたでしょうか?
何か始めたい、もう学び始めた、という方が、増えてきていると思います。
せっかく学ぶなら、今回お伝えしたことを意識して、学び直ししていきましょう♪