「Midjourneyで生成した美しい画像を動かしたい」
「SNSやクリエイティブ制作に使える動画を作りたい」
そう思っていませんか?
その気持ち、よく分かります。静止画だけでも美しいですが、「動き」が加わればもっと表現の幅が広がるのに…と思いますよね。
私はこれまで、YouTube登録者35万人、受講者数700名を超える『Midjourney完全マスター講座』の運営、そして書籍『はじめてでも迷わないMidjourneyのきほん』の出版などを通して、数多くのAIツールを検証し、クリエイティブ制作の現場で実践してきました。


そんな私が、動画のクオリティを重視する場合、今もっともおすすめするのがMidjourneyに標準搭載された動画生成機能「Video Model V1」です。
実はこれを使えば、わずか数クリックで静止画を動画に変えることができます。
例えば、こんな動画が簡単に作れます
このように、Midjourney特有のリアルで高いクオリティを維持したまま、約5秒の動画を生成できます。
この記事では、Midjourneyの動画生成機能について以下の内容を詳しく解説します。
| Midjourneyの動画生成機能「V1」とは? | ・V1モデルの主な特徴 ・どんな時に使える? |
| Midjourney動画機能の料金プラン | ・動画生成のコスト(GPU消費量) ・プラン別料金一覧と生成目安 ・おすすめのプランは? |
| Midjourneyで動画を作成する2つの方法 | ・Midjourneyで生成した画像から動画を作る ・外部の(アップロードした)画像から動画を作る |
| 動画生成における主要パラメータ解説 | ・モーションの強弱(Motion) ・バッチサイズ(生成本数) ・ループ動画の作成 ・終了フレームの指定 ・RAWモード ・解像度(SD / HD)の設定 |
| Midjourney V1の活用事例・生成サンプル | ・SNSでの活用事例「動く絵画(Living Art)」 ・ビジネス・実務での活用事例 |
| 他の動画生成AI(Sora 2 / Veo 2)との徹底比較 | ・3大動画生成AI 比較表 ・結論:どれを選ぶべき? |
この記事を読めば、Midjourneyの動画生成機能の使い方から料金体系、そして他のAIとの違いまで完全に理解できます。初心者でも迷わないように、画像付きで丁寧に解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
Midjourneyの動画生成機能「V1」とは?

以前までは、Midjourneyで作った画像を動画にするには、SoraやVeoといった他の動画生成AIを併用する必要がありました。
ですが現在は、Midjourneyに動画生成機能(Video Model V1)が標準搭載されており、Midjourneyひとつで手軽に動画が作れるようになっています。
この機能を使えば、Midjourney特有の幻想的で美しい世界観を維持したまま、あなたの作品を動画、「動くアート」として生まれ変わらせることができます。
【▼この章では以下の順番で解説します】
V1モデルの主な特徴
この動画生成機能(V1)は、「Image-to-Video(画像から動画へ)」に特化した機能です。
0から動画を作るのではなく、既存の画像(Midjourneyで生成した画像や、アップロードした画像)を「開始フレーム」として、そこから動きを生成します。
【▼V1モデルでできること】
- 約5秒の動画生成: 1回の生成で、約5秒間の動画が4パターン提案されます。
- 動画の延長(Extend): 気に入った動画は、さらに延長して最大20秒程度まで伸ばすことができます。
- アートな表現: リアルな実写映像というよりは、絵画が動き出したような、芸術的な表現が得意です。
以下は、実際に画像から動画を生成した例になります。
【▼元画像のプロンプト】Oil painting of a blooming cherry blossom tree by a river, falling petals, soft sunlight, highly detailed, 8k
(川沿いに咲く満開の桜の油絵、舞い散る花びら、柔らかな日差し、高精細、8k)
【▼使用した画像】

【▼動画生成時のプロンプト】Cherry blossom petals falling, river flowing gently, soft sunlight shimmering, camera pan right
(桜の花びらが舞い落ちる、川が穏やかに流れる、柔らかな日差しが揺らめく、カメラが右にパンする)
【▼生成された動画】
どんな時に使える?
具体的には、以下のようなシーンで活用するのがおすすめです。
- SNS(InstagramリールやTikTok)で、目を引くショート動画を作りたい時
- 静止画のバナー広告に「動き」をつけて、クリック率を上げたい時
- ミュージックビデオや、デジタルアート作品の素材として活用したい時
画像生成AIの中でも「クオリティが高い」と言われているMidjourneyで「画像」から「動画」まで同じイメージを生成できるのは大きな魅力です。
ぜひこの機能をマスターして、表現の幅をさらに広げていきましょう。
Midjourneyについて基礎から学びたい方、始め方を一から知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Midjourney動画機能の料金プラン

「動画を作るには、高いプランに入らないといけないの?」
そう心配される方もいるかもしれません。
結論から言うと、一番安い「ベーシックプラン(月額10ドル)」から動画生成は可能です。
ただし、動画生成は通常の画像生成よりも多くのGPU時間(計算リソース)を消費するため、プラン選びは慎重に行う必要があります。
【▼この章では以下の順番で解説します】
① 動画生成のコスト(GPU消費量)
② プラン別料金一覧と生成目安
③ おすすめのプランは?
動画生成のコスト(GPU消費量)
Midjourney公式によると、動画生成にかかるコストは以下の通りです。
- 1回の動画生成(約5秒×4パターン)
- 消費コスト:画像生成の約8倍
- 消費GPU時間:約4〜8分(目安)
つまり、画像生成なら8回できる分のチケットを使って、動画を1回生成するイメージです。
これを踏まえて、各プランでどれくらい動画が作れるかを見てみましょう。
プラン別料金一覧と生成目安
プラン別の料金と、動画生成の目安回数は以下の通りです。
| プラン名 | 月額料金 | Fast GPU時間 | 動画生成の目安(Fastモード) | Relaxモード(作り放題) |
|---|---|---|---|---|
| Basic | $10 | 3.3時間 | 約20〜25回 | × 不可 |
| Standard | $30 | 15時間 | 約100〜110回 | ◯ 可能 |
| Pro | $60 | 30時間 | 約200〜220回 | ◯ 可能 |
| Mega | $120 | 60時間 | 約400〜450回 | ◯ 可能 |
※生成回数はあくまで目安です。サーバーの混雑状況やパラメータによって変動します。
詳細はこちらのMidjourney公式サイトをご確認ください
おすすめのプランは?
あなたの利用目的に合わせて、以下のようにプランを選ぶのがおすすめです。
- 「まずは試してみたい」方
- Basicプラン ($10) で十分です。月に20回ほど生成できれば、どんなことができるのか試すには十分な回数です。
- 「本格的に動画を作りたい」方
- Standardプラン ($30) を強くおすすめします。
- Relaxモードが使えるため、時間を気にせず何度でも動画生成にチャレンジできます。動画生成は「試行錯誤」が命なので、枚数を気にせず作れる環境は非常に重要です。
- 「高速生成を大量に行いたい」方
- Proプラン ($60) 以上がおすすめです。
- Fastモード(高速)での生成回数が多いため、クライアントワークや納期のあるプロジェクトに向いています。
- 「業務で大量に使う」方
- Megaプラン ($120) が最適です。
- チームでの利用や、毎日大量の動画を生成する場合に適しています。
次は、実際に動画を作るための「2つの方法」について解説します。

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Midjourneyで動画を作成する2つの方法

Midjourneyで動画を作る方法は、大きく分けて2つあります。
どちらもWeb版(ブラウザ)を使えば、直感的な操作でカンタンに作成できます。
【▼この章では以下の順番で解説します】
① Midjourneyで生成した画像から動画を作る
② 外部の(アップロードした)画像から動画を作る
方法1:Midjourneyで生成した画像から動画を作成する方法
まずは、Midjourneyですでに生成してある画像を動かす方法です。
「この画像、気に入ってるから動かしてみたいな」と思ったら、すぐに試せます。
Midjourneyのテキストボックスにプロンプトを入力して画像を生成します。
【▼画像生成プロンプト例】A serene Japanese garden with a koi pond, cherry blossoms gently falling, soft morning light, 8k, highly detailed
(穏やかな日本庭園と鯉のいる池、優しく舞い落ちる桜、柔らかな朝の光、8k、高精細)

【▼生成された画像】

画像が生成されたら、その画像をテキストボックスの「Starting Frame」エリアにドラッグ&ドロップします。

テキストボックスに、動きに関する指示を入力します。
プロンプトは必須ではありません。 入力しなくても、Midjourneyが画像から自動的に動きを生成してくれます。
【▼動画生成プロンプト例(入力する場合)】Cherry blossoms falling gently, koi swimming slowly, ripples on water, soft camera pan right
(桜の花びらが優しく舞い落ちる、鯉がゆっくり泳ぐ、水面の波紋、カメラが右にゆっくりパンする)

元の画像の雰囲気を保ちつつ、動きの指示を具体的に追加しています。
画面右側にある 「生成ボタン」をクリックします。

すると、約1〜2分ほどで4パターンの動画が生成されます。

【▼生成された動画例】
方法2:外部の画像から動画を作成する方法
次に、スマホで撮った写真や、自分で描いたイラストなど、外部の画像をアップロードして動かす方法です。
画面左上の「+」ボタン(Add Images)をクリックし、動かしたい画像をアップロード、もしくはドラッグ&ドロップします。



アップロードした画像を、テキストボックスの「Starting Frame」エリアにドラッグ&ドロップします。

必要に応じて、動きに関する指示をテキストボックスに入力します。今回はプロンプトなしで生成します。

画面右側にある 「生成ボタン」 をクリックすれば完了です。

【▼使用した画像】

【▼生成された動画】
初めて動画を作る時は、細かいパラメータは調整せず、まずはそのまま生成してみるのがおすすめです。Midjourneyが画像の内容を解析して、自動的に「いい感じ」の動きをつけてくれます。
慣れてきたら、次の章で解説する「パラメータ」を使って、動きをコントロールしてみましょう。

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動画生成における主要パラメータ

Midjourneyの動画生成では、いくつかの設定を調整して動きや仕上がりをコントロールできます。
ここでは、特に覚えておきたい重要な設定を厳選して解説します。
【▼この章では以下の順番で解説します。】
① モーションの強弱(Motion)
② バッチサイズ(生成本数)
③ ループ動画の作成
④ 終了フレームの指定
⑤ RAWモード
⑥ 解像度(SD / HD)の設定
モーションの強弱(Motion)
動画の「動きの激しさ」を調整する設定です。「Low Motion」と「High Motion」の2種類から選べます。
設定方法
動画生成時に、画面上に表示される 「Low Motion」 または 「High Motion」 のボタンをクリックして選択します。

- Low Motion(デフォルト):
- 特徴: 動きが控えめで、穏やかな仕上がりになります。静止したシーン、カメラの動きが少ない、スローモーションのような表現になりやすいです。
- おすすめ: 風景画、ポートレート、あまり激しく動かしたくない時。
- High Motion:
- 特徴: カメラワークやキャラクターの動きが大きくなります。ダイナミックな表現になりますが、非現実的な動きや不具合が出ることもあります。
- おすすめ: アクションシーン、ダイナミックな変化を楽しみたい時。
【▼元画像のプロンプト】Cyberpunk city street at night, neon lights, rain falling, futuristic cars, cinematic lighting
(夜のサイバーパンクな街並み、ネオンライト、雨が降る、未来的な車、映画のようなライティング)
【▼使用した画像】

【▼動画生成時のプロンプト】Heavy rain falling, neon lights flickering, cars driving fast, cinematic camera movement
(激しい雨が降る、ネオンライトが点滅する、車が速く走る、映画のようなカメラワーク)
【▼Low Motionで生成された動画】
【▼High Motionで生成された動画】
バッチサイズ(生成本数)
1回の生成で作られる動画の本数を指定します。
デフォルトでは「4本」生成されますが、GPU時間を節約したい場合は減らすことができます。
設定方法
Imagineバーの 「設定ボタン(Settings)」 をクリックし、 「Video Batch Size(ビデオバッチサイズ)」 を1、2、または4に設定します。一度設定すれば、今後のすべての動画生成に適用されます。
- 4本(デフォルト): 複数のバリエーションから選びたい時(GPU消費:大)
- 2本: バランス重視(GPU消費:中)
- 1本: コストを最小限に抑えたい時(GPU消費:小)

ループ動画の作成
動画の「開始フレーム」と「終了フレーム」を同じ画像に設定し、シームレスにループする動画を作ります。Webサイトの背景動画や、GIFアニメーションを作りたい時に非常に便利です。
設定方法
画像をStarting Frame(開始フレーム)にセットした後、「Ending Frame(終了フレーム)」の「Loop(ループ)」にチェックを入れます。

【▼元画像のプロンプト】A cozy campfire at night, warm flames dancing, glowing embers, soft bokeh background, cinematic lighting
(夜のキャンプファイヤー、揺れる温かい炎、輝く燠、柔らかなボケ背景、映画のような照明)
【▼使用した画像】

【▼生成されたループ動画】

終了フレームの指定
動画の「終わりの画像」を別途指定できます。
「Aという画像から始まって、Bという画像で終わる」というような、ストーリー性のある動画を作ることができます。
設定方法
「Starting Frame(開始フレーム)」に画像をセットした後、「Ending Frame(終了フレーム)」に別の画像を追加します。

【▼開始フレームのプロンプト】Ocean beach at dawn, dark sky before sunrise, calm waves, peaceful atmosphere, cinematic lighting
(夜明けの海辺、日の出前の暗い空、穏やかな波、平和な雰囲気、映画のような照明)
【▼開始フレームの画像】

【▼終了フレームのプロンプト】Ocean beach at sunrise, bright golden sun above horizon, warm light, glowing sky, peaceful atmosphere, cinematic lighting
(日の出時の海辺、地平線の上の明るい金色の太陽、温かい光、輝く空、平和な雰囲気、映画のような照明)
【▼終了フレームの画像】

【▼動画生成プロンプト】Sky gradually brightening, sun slowly rising, waves gently moving, smooth transition, cinematic time-lapse
(空が徐々に明るくなる、太陽がゆっくり昇る、波が優しく動く、滑らかな遷移、映画のようなタイムラプス)
【▼生成された動画】
RAWモード
Midjourney特有の「芸術的な補正」を減らし、プロンプトの指示をより忠実に反映させるモードです。
「勝手なアレンジを加えずに、指示通りに動いてほしい」という時に使います。
設定方法
設定画面の「Model」セクションで、「Standard」または 「Raw」のボタンをクリックして選択します。

【▼元画像のプロンプト】Minimalist geometric pattern, black and white circles and lines, clean design, simple shapes, high contrast
(ミニマルな幾何学パターン、白黒の円と線、クリーンなデザイン、シンプルな形、高コントラスト)
【▼使用した画像】

【▼動画生成プロンプト】Shapes rotating slowly clockwise, smooth and precise motion, no distortion, clean movement
(図形がゆっくり時計回りに回転、滑らかで正確な動き、歪みなし、クリーンな動き)
【▼Standardで生成された動画】
【▼Rawで生成された動画】
解像度(SD / HD)の設定
動画の画質を設定できます。
設定方法
設定画面の「Video Resolution」セクションで、「SD」または 「HD」のボタンをクリックして選択します。
- SD(480p、デフォルト):
- 標準画質。Relaxモード(作り放題)でも生成可能です。
- HD(720p):
- 高画質。Fastモード(高速消費モード)でのみ生成可能です。
- Standardプラン以上の「Relaxモード」ではHD動画は作れないので注意しましょう。

【▼元画像のプロンプト】Tokyo cityscape at night, detailed building lights, neon signs, street traffic, sharp details, 8k, highly detailed
(夜の東京の街並み、詳細なビルの明かり、ネオンサイン、道路の交通、シャープなディテール、8k、高精細)
【▼使用した画像】

【▼動画生成プロンプト】City lights twinkling, traffic flowing smoothly, neon signs glowing, subtle camera pan, cinematic movement
(街の光がきらめく、交通がスムーズに流れる、ネオンサインが輝く、微妙なカメラパン、映画のような動き)
【▼SDで生成された動画】
【▼HDで生成された動画】
これらの設定を使いこなせば、「ただ動くだけ」ではなく「意図通りに動く」動画が作れるようになります。
Midjourney V1の活用事例・生成サンプル

ここでは、SNSやビジネスの現場で実際に使われている、Midjourneyならではの活用事例を紹介します。
【▼この章では以下の順番で解説します。】
① SNSでの活用事例「動く絵画(Living Art)」
② ビジネス・実務での活用事例
1. SNSでの活用事例「動く絵画(Living Art)」
SNSでバズっているのが、「美しい一枚絵が、そのまま動き出したような動画」 です。
リアルな実写動画ではなく、Midjourney特有の「幻想的な世界観」を活かした表現が人気を集めています。
シネマグラフ風
画面の一部だけを動かす「チル」な動画です。焚き火だけが燃えている、ネオンだけが点滅しているなど、静と動のコントラストが魅力です。
【▼元画像のプロンプト】A cozy coffee shop window on a rainy day, steam rising from a hot cup of coffee, soft warm lighting, lo-fi aesthetic
(雨の日の居心地の良いコーヒーショップの窓辺、温かいコーヒーカップから立ち上る湯気、柔らかな暖かい照明、ローファイな美学)
【▼使用した画像】

【▼動画生成プロンプト】Steam rising from the coffee cup, rain hitting the window, soft lighting, static camera
(コーヒーカップから立ち上る湯気、窓に当たる雨、柔らかな照明、固定カメラ)
【▼生成された動画】
モーフィング
キャラクターが別の姿に変身したり、風景が溶けるように変化する、AIならではの不思議な映像です。
終了フレーム機能を使って、異なる2つの画像を滑らかに繋ぎます。
【▼開始フレームのプロンプト】Portrait of a young woman with long hair, realistic style, soft lighting, photographic quality
(長い髪の若い女性の肖像、リアルなスタイル、柔らかな照明、写真のような品質)
【▼開始フレームの画像】

【▼終了フレームのプロンプト】Portrait of an elderly woman with white hair, realistic style, soft lighting, photographic quality
(白髪の老女の肖像、リアルなスタイル、柔らかな照明、写真のような品質)
【▼終了フレームの画像】

【▼動画生成プロンプト】Face aging gradually, smooth transformation, natural morphing, gentle transition
(顔が徐々に年を取る、滑らかな変身、自然なモーフィング、優しい遷移)
【▼生成された動画】
2. ビジネス・実務での活用事例
Midjourneyの動画生成は、ビジネスや実務の現場でも導入が進んでいます。以下は代表的な活用例です。
ビデオコンテ(Vコン)
映像制作の現場で、「カメラワークのイメージ」を共有するために使われています。
撮影前に監督とカメラマンがイメージを擦り合わせる際、Midjourneyで動画を作ることで、具体的な動きをシミュレーションできます。
【▼元画像のプロンプト】A mysterious forest path, sunlight filtering through trees, cinematic composition, dramatic lighting, film photography style
(神秘的な森の小道、木々の間から差し込む日光、映画的な構図、ドラマチックな照明、フィルム写真スタイル)
【▼使用した画像】

【▼動画生成プロンプト】Slow dolly in towards the path, camera moving forward smoothly, cinematic movement, tracking shot
(小道に向かってゆっくりドリーイン、カメラが滑らかに前進、映画的な動き、トラッキングショット)
【▼生成された動画】
Web広告バナー
静止画バナーの一部(湯気、光、炎など)だけを動かして、クリック率を高める「視線誘導」に使われています。完全な動画広告を作るより低コストで、かつ目を引く効果が得られます。
【▼元画像のプロンプト】Luxury perfume bottle on marble surface, golden liquid inside, soft spotlight, elegant product photography, premium aesthetic
(大理石の上の高級香水ボトル、中には金色の液体、柔らかなスポットライト、エレガントな商品写真、プレミアムな美学)
【▼使用した画像】

【▼動画生成プロンプト】Light shimmer on the bottle, subtle glow, static camera, elegant movement
(ボトルに光が煌めく、微妙な輝き、固定カメラ、エレガントな動き)
【▼生成された動画】
架空の広告ポスター
実在しない美容品やファッションブランドの架空のポスターを作ることも可能です。
モデルの髪が揺れたり、製品が輝いたりすることで、高級感とインパクトを演出できます。
【▼元画像のプロンプト】Elegant beauty product advertisement, Asian female model holding luxury serum bottle, flowing hair, soft golden lighting, minimalist white background, premium aesthetic, magazine quality
(エレガントな美容品広告、高級セラムボトルを持つアジア人女性モデル、流れる髪、柔らかな金色の照明、ミニマルな白背景、プレミアムな美学、雑誌品質)
【▼使用した画像】

【▼動画生成プロンプト】Hair flowing gently in the wind, serum bottle glowing with golden light, soft bokeh particles floating, elegant movement, static camera
(髪が風に優しくなびく、セラムボトルが金色の光で輝く、柔らかなボケの粒子が浮遊、エレガントな動き、固定カメラ)
【▼生成された動画】

Midjourneyの動画生成をさらに深く学びたい方は、基礎から実務レベルまで、体系的に学べるMidjourney完全マスター講座をぜひチェックしてみてください。
他の動画生成AI(Sora 2 / Veo 3)との徹底比較

話題のSora 2やVeo 3と比べて、Midjourneyはどうなのでしょうか?
2025年現在、動画生成AIの進化は凄まじいですが、Midjourneyには明確な「立ち位置」があります。
結論から言うと、「物理法則ならSora/Veo」「質の高さ(クオリティ)とアート、世界観ならMidjourney」 です。
3大動画生成AI 比較表
それぞれの動画生成AIの特徴を、主要な観点で比較しました。
| 特徴 | Midjourney V1 | Sora 2 (OpenAI) | Veo 3 (Google) |
|---|---|---|---|
| 得意な画風 | 絵画的・幻想的 (テクスチャ重視、品質は高い) | 映画的・ドラマチック (物語性重視) | 超写実的・リアル (物理法則に忠実) |
| 物理挙動 | ○ 一般的 (夢のような動き) | ◯ 一般的 (世界シミュレーター) | ◎ 強い (正確な物理演算) |
| 音声生成 | × なし | ◯ あり (効果音・セリフ) | ◯ あり (BGM・効果音) |
| 料金プラン | $10/月〜 (無料版なし) | 無料 (招待制/制限あり) | 無料 (体験版/制限あり) |
| 生成回数 | ◎ 無制限 (Pro以上) (Relaxモード/SD画質) | △ 制限あり (課金しても上限あり) | △ 1日3〜5回程度 (課金しても上限あり) |
結論:どれを選ぶべき?
目的に合わせて、以下のように選ぶのがおすすめです。
- Sora 2 / Veo 3 を選ぶべき人:
- 「まずは無料で試してみたい」。
- 動画に合わせて「音」も一緒に生成したい。
- 物理法則(重力や衝突など)を正確に再現したい。
- Midjourney V1 を選ぶべき人:
- 「自分の描いたイラスト」を、そのタッチのまま動かしたい。
- Proプラン($60/月)以上で、枚数を気にせず大量に試行錯誤したい(Relaxモード)。
- リアルさよりも「美しさ」や「雰囲気」を重視したい。
SoraやVeoは「無料」や「低価格」で試せるのが魅力ですが、無制限で作成できないのが欠点です。
一方、Midjourneyは最低でも月額10ドルかかりますが、Proプラン以上なら「作り放題(Relaxモード)」 という圧倒的な強みがあります。「納得いくまで100回でも200回でも作成したい」というクリエイター気質の方には、Midjourneyが最もコスパが良い選択肢と言えるでしょう。
AI画像生成を本気で学びたい方へ

この記事で動画生成機能(V1)の使い方は理解できたと思います。
しかし、実際に使い始めると、「もっと思い通りの映像を作りたい」「仕事で使えるレベルになりたい」という欲求が出てくるはずです。
独学でも少しずつ上達できますが、体系的に学んだ方が圧倒的に早いのも事実です。
mikimiki Web Schoolの「画像生成AI・Midjourney完全マスター講座」では、Midjourneyの基礎から実務レベルまでを網羅的に学ぶことができます。
この講座で学べること
- 基本操作から上級機能まで:今回紹介した動画生成(V1)や、リファレンス機能など、すべての機能を体系的に習得
- プロンプト作成の極意:思い通りの画像を生成するための4つのステップと、実践的なプロンプト集
- 人物生成の完全攻略:高品質な人物を生成する5つの要点、構図・表情・髪型・ポーズの完全ガイド
- ビジネス活用:ロゴ、ピクトグラム、背景、プロダクト画像など、実務で使える画像生成テクニック
- 収益化のアイデア:Midjourneyを使った複数の収益化パターンを実例で解説
講座の特徴
- 17セクション・123レッスンの大ボリューム
- 390ページ超のWebテキスト付き
- 700名以上が受講する人気講座
- 買い切り49,800円(追加料金なし)
- PC・スマホ対応で、いつでもどこでも学習可能
すでに多くの方が「思い通りの画像が作れるようになった」「仕事で使えるレベルになった」と実感しています。
Midjourney講座を受講された方のお声をご紹介させていただきます。
Midjourney専用のInstagramアカウントを開設し毎日投稿

Midjourney専用のInstagramアカウントを作成し、投稿を開始しました。細かい指示を入れると理想の画像に近づく一方で、入れすぎると逆に崩れてしまうというバランスも学びました。動画が細かく区切られているので、自分のペースで学習しやすかったです。
画像販売で毎月マネタイズを達成

画像販売を通じて収益化を達成し、毎月マネタイズができるようになりました。Adobe StockやPIXTAに登録して販売しています。さらに、友人のYouTubeサムネイル制作の仕事にもつながりました。
社内で「AIのことなら〇〇さん」と一目置かれたり、クライアントから指名で仕事が来るような、周囲から必要とされるクリエイターを目指しませんか?
よくある質問
生成した動画の著作権は?商用利用はできる?
はい、可能です。Midjourneyの有料プラン(Basicプラン以上)に加入していれば、生成した動画の著作権はあなたに帰属し、商用利用(YouTube、広告、販売など)も問題なく行えます。
※ただし、企業の年間総収入が100万ドルを超える場合は「Proプラン」以上が必要です。
Discord版でも使用できる?
はい、利用可能です。ただし、はじめての方には操作が簡単なWeb版での利用をおすすめします。
Web版(ブラウザ)では、画面上のメニューから設定を選ぶだけで直感的に操作できますが、Discord版ではすべての設定をパラメータ(コマンド)として手入力する必要があり、初めての場合Discordの登録が必要です。
もしDiscord版での利用をご希望で、具体的なパラメータ設定(ループ、終了フレーム指定など)を確認したい場合は、Midjourney公式ドキュメントをご参照ください。
まとめ
今回の記事の要点は以下の通りです。
| Midjourneyの動画生成機能「V1」とは? | ・V1モデルの主な特徴 ・どんな時に使える? |
| Midjourney動画機能の料金プラン | ・動画生成のコスト(GPU消費量) ・プラン別料金一覧と生成目安 ・おすすめのプランは? |
| Midjourneyで動画を作成する2つの方法 | ・Midjourneyで生成した画像から動画を作る ・外部の(アップロードした)画像から動画を作る |
| 動画生成における主要パラメータ解説 | ・モーションの強弱(Motion) ・バッチサイズ(生成本数) ・ループ動画の作成 ・終了フレームの指定 ・RAWモード ・解像度(SD / HD)の設定 |
| Midjourney V1の活用事例・生成サンプル | ・SNSでの活用事例「動く絵画(Living Art)」 ・ビジネス・実務での活用事例 |
| 他の動画生成AI(Sora 2 / Veo 2)との徹底比較 | ・3大動画生成AI 比較表 ・結論:どれを選ぶべき? |
Midjourneyの動画生成機能(V1)を使いこなせるようになると、表現の幅が大きく広がります。
SNSで目を引くショート動画を作ったり、クライアントワークで動くバナーを提案したり、可能性は無限大です。
まずはこの記事で紹介した方法を試して、あなたの作品に新しい命を吹き込んでみてください。

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